
「そろそろ老後のことも考えて、家を直しておきたいけれど…」
50代・60代の方にとって、リフォームは単なる修繕ではなく、これからの人生を快適に過ごすための「投資」です。
しかし、まだ身体は元気だし、介護保険の認定も受けていないから、どんな制度が使えるのか分からないと迷っていませんか?
実は、介護認定を受けていない元気な時期だからこそ使える、国が主導する大型補助金があります。
今回は、将来の安心と快適さを手に入れるために、今知っておくべきバリアフリー・省エネリフォーム補助金の活用術について解説します。
2026年版「住宅省エネキャンペーン」を攻略する
リフォーム業界で今最も注目されているのが、国交省・環境省・経産省が連携する「住宅省エネ2026キャンペーン」です。
今年度から事業名称やルールが刷新されています。
この制度は、年齢や介護認定の有無に関わらず利用できるため、将来への備えをしたい世代に最適です。
最強の寒さ対策「先進的窓リノベ2026事業」
将来のバリアフリーにおいて、手すりや段差解消と同じくらい重要なのが「温度のバリアフリー」です。
浴室や脱衣所の寒さは、高齢者の事故(ヒートショック)の大きな原因となります。
この事業では、断熱性能の高い窓への交換(内窓設置やガラス交換など)に対して、工事費用の約半額相当が補助されます。
2026年事業のポイントは、補助上限額が1戸あたり最大100万円に設定されている点です。
以前より上限は下がりましたが、依然として非常に高い補助率を維持しており、家の中の寒暖差をなくす「最強の予防介護」として有効です。
人気が高く予算消化が早いため、早めの計画が必須です。

新制度「みらいエコ住宅2026事業」でバリアフリーもセットにする
従来の「子育てエコホーム支援事業」などの後継として新設されたのが「みらいエコ住宅2026事業(通称:Me住宅)」です。
名称は変わりましたが、「全世帯が対象」で、かつ「バリアフリー工事にも使える」というメリットは健在です。
この補助金の賢い使い方は、「必須工事」と「任意工事」の組み合わせです。
「窓や壁の断熱」や「エコ住宅設備の設置(節湯水栓や高断熱浴槽など)」といっしょに行うことで、「手すりの設置」「段差解消」「廊下幅の拡張」といったバリアフリー改修も補助対象になります。
例えば、お風呂をリフォームする際に、高断熱浴槽(必須工事)を選べば、同時に行う浴室の手すり設置や、出入り口の段差解消(バリアフリー改修)にも補助金が出る仕組みです。

制度の併用と使い分けで損をしない戦略
将来のためにリフォームをする際、「どの財布(制度)を使うか」の判断が重要です。
特に介護保険との兼ね合いは、多くの方が悩むポイントです。
介護保険(20万円)は「その時」のために取っておく
よく耳にする「20万円までの工事の9割〜7割が支給される介護保険の住宅改修費」は、原則として「要支援・要介護」の認定を受けた後にしか使えません。
現在お元気な50〜60代の方は、この枠は将来本当に身体が不自由になった時のために温存しておきましょう。
今は、前述の「住宅省エネキャンペーン」のような、認定不要で使える国の補助金を優先的に使うのが賢い戦略です。
また、介護保険の住宅改修は「手すり」「段差解消」など項目が限定的ですが、国の補助金リフォームなら、断熱や設備機器の交換も含めた大規模な改修が可能です。
今のうちに家全体の基本性能を上げておくことで、将来的な介護負担を大幅に減らすことができます。
自治体の「単独助成」も見逃さない
お住まいの地域によっては、介護保険や国の制度とは別に、自治体独自の補助金を用意している場合があります。
例えば、「65歳以上であれば、介護認定がなくても浴槽のまたぎを低くする工事に助成が出る」「高齢者配慮型住宅改修助成事業」といった制度です。
これらは国の補助金と併用できるケースも多いため、まずは地元の役所や地域包括支援センターの情報をチェックしてみましょう。
ただし、自治体の予算は年度末(3月)で締め切られることが多いため、申請のタイミングには注意が必要です。
まとめ
今回は、50〜60代からのバリアフリーリフォーム補助金について解説しました。
リフォーム費用は、様々な要因によって変動するため、ご自身のケースではどうかをきちんと見積もりを取り、じっくりと検討することが重要です。
「住宅省エネ2026キャンペーン」は、例年春頃から申請が本格化します。
この時期は、現地調査を依頼し、見積もりを取り、業者を選定するベストタイミングです。
人気のある補助金は予算上限に達すると早期終了してしまうこともあります。
特に窓リノベなどは競争率が高いため、早めの行動が鍵を握ります。
補助金制度は複雑で、適用条件も毎年変わります。
また、これらの補助金を受け取るためには、登録された事業者による工事が必要です。
「わが家の場合はいくらもらえるの?」「みらいエコ住宅などの新制度は使える?」と気になった方は、まずは補助金申請の実績が豊富なリフォーム会社に相談することから始めてみてはいかがでしょうか。
ライフスタイルに合わせたプランニングを行い、賢く制度を活用することで、将来にわたって安心して暮らせる理想の住まいを実現しましょう。

