平屋を建てる計画を立てている皆さん、家づくりの費用は大きな関心事ですよね。
住宅ローンだけでなく、毎年の固定資産税も無視できない負担となります。
特に平屋は、二階建てよりも固定資産税が高くなるという声も耳にするかもしれません。
本当にそうなのでしょうか？
実際にかかる金額はどのくらい？
少しでも税負担を軽くするにはどうすればいいのでしょうか？
そこで今回は、平屋の固定資産税について、計算方法や節約術を詳しく見ていきましょう。
平屋の固定資産税計算方法
固定資産税の算出根拠
固定資産税は、土地と建物の所有者に対して課せられる税金です。
税額は、土地と建物のそれぞれの固定資産税評価額に税率を掛けて計算されます。
土地の評価額は、公示価格を参考に算出され、住宅用地には軽減措置が適用される場合があります。
建物の評価額は、再建築価格（同じ建物を同じ場所に建て直すのにかかる費用）に経年劣化を考慮した減価補正率を乗じて算出されます。
木造住宅は、鉄筋コンクリート造などに比べて評価額が低くなる傾向があります。
税額計算の具体例
例えば、土地面積150㎡、土地価格1,000万円、建物価格2,000万円の平屋を想定してみましょう。
土地の評価額は、公示価格の70%程度を目安に計算します。
住宅用地の軽減措置を考慮すると、土地の固定資産税評価額は700万円の1/6となります。
建物は、再建築価格の50～60%程度が評価額の目安です。
仮に60%とすると、建物の評価額は1,200万円になります。
それぞれの評価額に標準税率（1.4%）を掛け合わせ、土地と建物の固定資産税を合計すれば、年間の税額が算出できます。
新築の場合は、建物部分の税額が3年間半額になる軽減措置が適用されます。
税率と評価額の関係
固定資産税の税率は、基本的に1.4%とされていますが、自治体によって多少の違いがある場合があります。
重要なのは、固定資産税評価額です。
評価額が高ければ、税額も高くなります。
評価額は、土地の価格、建物の構造、広さ、築年数、設備など様々な要素によって決まります。
平屋と二階建ての税額比較と節約術
二階建てとの税額比較
同じ延床面積の場合、平屋は二階建てよりも土地面積が大きくなる傾向があります。
そのため、土地の固定資産税が高くなる可能性があります。
建物についても、屋根や外壁の面積が大きくなるため、固定資産税評価額が高くなる傾向があります。
しかし、二階建てでは階段や廊下などの空間が必要となる一方、平屋ではそれらが不要なため、建物全体の面積を小さく抑えられる可能性もあります。
最終的な税額は、土地の広さ、建物の構造、延床面積など様々な要素によって変動するため、一概にどちらが高いかは言えません。
土地価格を抑える方法
土地価格を抑えることは、固定資産税を軽減する上で非常に有効です。
都市部よりも郊外の方が土地価格は安価な傾向があります。
通勤・通学の利便性などを考慮し、ご自身の生活スタイルに合った場所を選びましょう。
土地探しでは、不動産会社に相談し、相場価格を把握することも重要です。
建物の構造と税額
建物の構造によっても固定資産税評価額は大きく変わってきます。
木造住宅は、鉄筋コンクリート造や鉄骨造よりも評価額が低く抑えられる傾向があります。
また、シンプルな間取りにすることで、建築コストを抑え、結果的に評価額も低くなる可能性があります。
その他税額軽減策
・建物の延床面積を小さくする工夫も有効です。
廊下を少なくしたり、ロフトや小屋裏収納を活用することで、面積を抑えられます。
・不要なオプションは極力避け、シンプルな仕様にすることで、建築コストを抑えられます。
・長期優良住宅の認定を受けることで、税額軽減措置の期間が延長されます。
まとめ
平屋の固定資産税は、土地と建物の評価額に税率を掛けて計算されます。
二階建てと比較すると、土地面積が大きくなる傾向があるため、土地の固定資産税が高くなる可能性があります。
しかし、建物の面積を小さく抑える工夫をすることで、税額を軽減することも可能です。
土地価格を抑える、木造住宅にする、建物の延床面積を小さくする、シンプルな間取りにする、不要なオプションを減らすなど、様々な節約術があります。
これらの要素を考慮し、ご自身のライフスタイルに最適な家づくりを計画しましょう。
固定資産税は毎年の負担となるため、計画段階からしっかりと検討することが大切です。
私たち株式会社むとう工務店では、平屋の魅力を最大限に引き出す設計と施工に力を入れています。
土地の形状やご家族のライフスタイルに合わせたご提案はもちろん、税金や補助金制度についても丁寧にご説明し、お客様にとって本当に価値ある住まいづくりをサポートいたします。
平屋をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
